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雨漏り補修
雨漏り補修
天井に染みがある、壁が湿っているといった症状は、雨漏りを引き起こしているサインです。
そのまま放っておくと、建物の下地部分や躯体部分が腐食してしまう恐れがあります。
そのため居住に関係のないところであっても油断は禁物です。
もしも「雨漏りかな?」と感じる気になる症状を見つけた場合は、弊社"株式会社小川工業"にご相談ください!
こんな症状があれば早急な対応を!
こんな症状があれば早急な対応を!
少しでも「雨漏りかな?」と感じることがあれば、そのままにしておかず早急にご相談を。
直ぐに修理ができない場合でも、なるべく劣化の進行を抑えられるように、経験豊富な職人が応急処置に伺います。
「自分ではよく分からない」「まずは屋根の状態をチェックしたい」という方も、どうぞお気軽に弊社までご相談ください。

☑天井や壁に雨染みができている
☑壁紙が剥がれているところがある
☑天井にカビが生えている
☑結露ではないのに、サッシが濡れているところがある など
もしも上記のような症状が見られる場合は、雨漏りのサインです。
少しでも気になることがあれば、直ぐに弊社までご相談ください。
雨漏りはなぜ起こるのか?
雨漏りはなぜ起こるのか?
雨漏りはなぜ起こるかを皆さんはご存じでしょうか。
実はあまり知られていない雨漏りが起こる原因について知っていきましょう。

雨漏りが起こる主な原因は4つあり、経年劣化、地震や台風などの自然災害、新築時の施工不良、リフォーム後の施工不良の4つがあります。
経年劣化
経年劣化
雨風や紫外線に晒されることにより建物の様々な部分が経年劣化することで、雨漏りの原因になります。雨水が浸入しやすい症状として、次のような例が挙げられます。

・外壁のクラック(ひび割れ)
・繋ぎ目に充填されているシーリングの痩せや剥離
・屋上やバルコニーなどの防水層の劣化
・開口部(サッシ)の歪みやズレ
地震や台風などの自然災害
地震や台風などの自然災害
地震や台風などの自然災害による影響や被害も、雨漏りの原因になる可能性があります。自然災害で起こりうる症状は次のようなものになります。

・地震による建物の歪み
・飛来による物理的損傷
新築時の施工不良
新築時の施工不良
次のような新築時の施工不良は、雨漏りに繋がることがあります。

・内部的な防水ルーフィングの欠損
・デザイン重視による無理な構造
リフォーム時の施工不良
リフォーム時の施工不良
リフォームの際に施工不良が発生した場合も雨漏りの原因になります。考えられる施工不良としては以下のようなケースがあります。

・太陽光設置による屋根の欠損
・増改築による建物の歪みやズレ
雨漏りの一次被害・二次被害について
雨漏りの一次被害・二次被害について
雨漏りの被害は、被害状況によって一次被害と二次被害に分けられます。
一次被害について
一次被害について
雨漏りの一次被害は、建物内部に雨水が浸入する事を指し、主に外部の建材が劣化による破損や欠損が原因で発生します。

原因は、経年劣化によるヒビ割れや施工不良による雨仕舞に不具合、自然災害による建材の欠損などが考えられます。
二次被害について
二次被害について
二次被害は、一次被害が原因で起こる建材の腐敗などを指します。一次被害に気付いた時点で二次被害が発生している場合が多く、建物内部の腐敗やカビの発生、ゴキブリや白アリなどの害虫の発生、漏水による漏電などが発生します。
また、建物の資産価値が低下や、倒壊につながるケースも中にはあります。

二次被害が進行すると、建物に重大なダメージが発生するため、骨組みからの改修や状態によっては、建て直しに近い大規模な工事が必要になります。

大規模な工事は、費用も高額になるので、早期に補修することをオススメします。
雨漏りはどこで起こりやすいのか?
雨漏りはどこで起こりやすいのか?
雨漏りが起こりやすい場所、それはどこでしょうか。
皆さんも想像がつきやすいかと思いますが、最も雨漏りの原因となりやすい場所と言えば屋根になります。
雨が降れば確実に濡れる場所ですから、それだけ雨漏りリスクが高くなるのです。
棟部分からの雨漏り
棟部分からの雨漏り
屋根の中でも雨漏りがしやすい場所と言えば「屋根の棟」部分です。
「棟」とは屋根材が敷かれた面が重なる頂点部分を指します。例えば三角屋根の切り妻屋根であれば二面ある屋根面が重なる頂点部分を指しますし、四面で構成されている寄棟屋根であれば屋根の最上部の頂点を「大棟(おおむね)」、そしてそこから軒先に下がっている頂点を「隅棟(すみむね)」と呼びます。

面と面が重なる部分であり隙間が必ず存在しますが、スレート屋根や金属屋根であれば棟板金と呼ばれる板金部材が、瓦屋根であれば棟瓦が設置されています。それらが隙間をカバーし、雨水の浸入を防いでいるのです。

もともと隙間がある場所であるため棟板金が剥がれてしまったり、浮いてしまう、また瓦屋根の棟瓦であれば雨水の浸入を防いでいる漆喰が割れてしまった、剥がれてしまったといったような不具合が発生すれば途端に屋根内部への雨水の浸入が始まり、時間をかけてお住まいの構造部や室内を脅かすことになります。
天窓(トップライト)からの雨漏り
天窓(トップライト)からの雨漏り
天窓(トップライト)も雨漏りが発生しやすい場所の一つです。採光性が高く、室内を明るくしてくれる天窓も雨漏りしてしまってはお住まいの荷物になりかねません。

天窓は屋根の下地である野地板に穴を設け、そこにはめ込むような形で設置されています。その周囲には受けた雨水を排水するための水切り板金が取り付けられており、雨漏りを防いでいますが板金であるが故に経年による錆の発生やそれが重症化すると板金に穴が空いてしまうといったことにまで発展します。当然このような状態になれば雨水の浸入を防ぎようがありません。

また板金の継ぎ目に充填されたコーキングが劣化することによる「コーキングの亀裂」や「剥がれ」、そして板金を固定しているビスが浮いてくることによる「ビス穴」も雨漏り原因となり得ます。外観的にもお洒落で、光を取り込んでくれる便利な天窓も実は様々な雨漏り原因を抱えているのです。
屋根材の不具合からの雨漏り
屋根材の不具合からの雨漏り
屋根からの雨漏りというと例えば「瓦が外れてしまった?」「屋根材が割れたのかな?」など屋根材に何かしらの不具合があるのでは?と考える方が多いかもしれませんね。
先に紹介した棟や天窓など様々な原因が考えられる屋根からの雨漏りですが、屋根材の不具合も雨漏り原因の一つとなり得ます。

瓦屋根、スレート屋根、金属屋根など屋根材の種類は様々ですが、屋根面にはそれぞれ屋根材が葺かれ、屋根を形成しています。これら屋根材は屋根の「一次防水」の役割を持ち、雨水の浸入を真っ先に防いでくれています。しかし「屋根材が剥がれた」「割れた」「ずれた」といった不具合が発生すれば形のない雨水はわずかな不具合箇所から遠慮なく浸水してきます。

またスレート屋根や金属屋根、セメント瓦などは定期的に塗装を行うことで屋根材の防水性を維持していますが、塗膜が剥がれてしまうことで防水性を失い、屋根材自体が水を吸い込むことで下地を傷めつけてしまったり、屋根材の耐久性を弱め亀裂や割れを発生させやすくなることにも繋がります。雨水浸入の直接的な原因は「亀裂」や「割れ」だとしても塗装がその原因を作ってしまっていることもあるのです。
破風・鼻隠しからの雨漏り
破風・鼻隠しからの雨漏り
破風、鼻隠しと聞いてもどこのことかわからないという方も多いのではないでしょうか。
破風は「はふ」と読み、三角屋根(切り妻屋根)の妻側(横から見て三角部分)部分を指します。鼻隠しとは「はなかくし」と読み、屋根の軒先部分、雨樋が取り付けられている下地部分を指します。

屋根面と比較するとその面積は狭い箇所ではありますが、屋根同様、雨水が当たるということに違いはありません。破風は構造上直接雨風が当たりやすい場所にありますし、鼻隠しについては雨樋が設置されているため直接風雨が当たることは破風に比べると少ないものの、もし雨樋に詰まりがあり雨水がオーバーフローしてしまうようなことがあれば集中的に雨水を浴びる形となります。

素材としては木材や窯業系建材が多く、塗装によって防水性を維持しているため塗膜が剥がれて色褪せが始まることで破風自体に雨水が染み込むようになり素材の劣化・腐食を進めることになります。雨水の吸水と乾燥を繰り返せば、素材が変形し反りや剥がれがといった不具合が隙間を生み、雨漏りへと発展していくこととなります。

また板金にてカバーされているお住まいもありますが、経年劣化で「板金が浮いている」「釘が抜けてしまっている(浮いてしまっている)」といったことから板金内部への雨水の浸入を許してしまえば、同様に内部の木材の劣化や腐食を進めることになり結果として雨漏りへと発展してしまいます。また板金特有の不具合として塗膜の剥がれ箇所から錆が発生し、重症化することで錆から穴あきにまで発展すれば雨水の浸入を止めることはできないことは容易に想像できてしまいますね。

いずれにしても浸入した雨水が腐食を進めてしまえば破風や鼻隠しが崩れ落ちてしまったり、軒天の劣化を進めることにもなります。

鼻隠しからの漏水は雨樋の不具合や排水不良とも大きく相関関係があります。適切に地上、下水への排水を促す雨樋が詰まっていることによって溢れ出た雨水が鼻隠しを濡らす、樋受け金具の不具合によって雨水が金具を伝って鼻隠しを濡らすといった具合です。

お住まいに取り付けられている部材一つ一つには意味があり、正確に仕事をさせるような施工がされています。もちろん雨樋もその一つです。特に雨樋は雨水を取り扱う部材であるため不具合があれば、雨水による悪影響が必ずどこかに出てきます。雨が降った日に「雨水がバシャバシャと溢れている」「雨樋の隙間から水が落下している」など本来の役割を果たせていない状態を見かけたら早急に点検を依頼するようにしましょう。
陸屋根は雨漏りしやすい
陸屋根は雨漏りしやすい
屋根には雨漏りがしやすい形状の屋根もあります。それは「陸屋根」です。屋上がある建物というとイメージがつきやすいかもしれません。

戸建てだけではなく屋上のあるビルやマンションなども陸屋根です。例えば太陽光発電システムなどの設備を置いたり、洗濯物干し場として活用したり、屋上庭園を楽しんだりと様々な用途に使用できるというメリットがある反面、他の形状の屋根と比較しても傾斜がないため「雨水に触れている時間が長くなる」「雨水がたまりやすい」といったデメリットが雨漏りを引き起こしてしまうことがあります。

また建物内部への雨水の浸入を防いでいる床面はウレタンやFRP、またシートなどの防水工事によって防水層が形成され、さらにトップコートによって防水層が保護されていますが紫外線や熱を浴びることによって経年劣化を放置してしまえば「亀裂」「ひび割れ」、「塗膜や防水シートの剥がれ」といった不具合を発生させます。陸屋根の防水や防水層によって守られているため防水層に不具合が起これば、すなわち雨漏りが始まってしまうことを意味します。トップコートは5年程度に一度、また防水層についてもそれぞれの防水工事の耐用年数に合わせたメンテナンスが必要です。
外壁からの雨漏りも多い
外壁からの雨漏りも多い
外壁となると「そんなに雨が当たる場所ではないから雨漏りなんてあるの?」と思われる方も少なくないかもしれませんが、外壁からの雨漏りも実は非常に多く発生しています。しかも外壁からの雨漏りには、

☑台風の時だけ発生
☑強風を伴った大雨の日だけ発生

といった特徴があるのです。

風を伴わない雨であれば屋根で受けた雨は雨樋から地上へと排水されるためそこまで外壁が雨の影響を受けることはありません。しかし台風や強風時といった状況下では話が変わってきます。「横殴りの雨」が外壁を打ち付けるのです。
また天候とは関係ありませんが、雨樋に「割れ」や「外れ」などの不具合があれば、そこから漏れた雨水が外壁に直接かかることにもなります。

屋根と比べて二倍以上の面積を持つ外壁ですから、大量に浴びた雨水がいたるところで雨漏りを引き起こしてしまう可能性があるのです。雨漏りが起きるということは「隙間」があるということですが、では外壁ではどのような箇所に隙間が生まれやすく、雨漏り発生箇所となり得るのでしょうか。

窯業系サイディングや金属サイディング、モルタル、タイルなど外壁材にはいくつかの種類がありますが、いずれの外壁であったとしても「外壁からの雨漏り」という点において弱点部分は共通しています。

本来であればあらかじめそういた部分に対してそれぞれの部材に合わせた定期的なメンテナンスを行い、雨漏りを防いでいくことが正しいお住まいの維持管理方法であることに間違いはありません。しかも外壁からの雨漏りは症状が顕在化するまでに時間がかかるという特徴があります。それは屋根の場合と違い、外壁から浸入した雨水は水平方向に進まない限り、室内の壁に雨染みを作ることができないからです。

屋根であれば重力に従い、落ちてきた雨漏りが屋根から小屋裏、室内天井といった形で室内まで到達しますが、外壁から浸入した雨水が室内の壁にその姿を現すまでには含水した雨水が少しずつ水平方向にも移動を進め、さらに防水紙や断熱材を通り抜け必要があることも考えると症状発覚まで時間がかかるということをご理解いただけるのではないでしょうか。そのせいもあり外壁からの雨漏りは気づきにくく、また室内側で症状を表した時には既に外壁内部の腐食が相当進んでいるという可能性もあるのです。
ベランダ・バルコニーからの雨漏り発生も少なくない
ベランダ・バルコニーからの雨漏り発生も少なくない
雨漏りというと「屋根か外壁からでしょ?」と思われている方が実際は多いのではないでしょうか。しかし外壁から外に突き出た形で取り付けられているベランダやバルコニーも雨漏り原因となることが非常に多いのです。

特に「屋根のない」バルコニーからの雨漏りが圧倒的に多く、

☑雨が降った際にバルコニー全体が雨水に晒されてしまう
☑南側に面していることから太陽の熱や紫外線に晒されやすい

このような特徴・環境が雨漏りを引き起こす一因となってしまっています。つまり経年劣化が起きやすい環境にある上に、雨が降れば遮るものがなく雨を浴び続けることになるわけです。環境としては大変過酷な環境にあることをご理解いただけると思いますが、それではどのような場所で雨漏りが起こりやすいのでしょうか。

バルコニーやベランダのもう一つの特徴は屋根や外壁と比較して多くの部材によって構成されているため構造上複雑な絡みが多いということです。上記はバルコニーやベランダで雨漏り発生箇所となりやすい場所となりますが、それぞれの部材が複雑に絡んでいることから例えば手すり壁や袖壁に原因があり、手すり壁や袖壁を直す際に原因ではない笠木まで交換が必要になったりするケースがあるなど一箇所直そうとするとそこだけでは済まず別の箇所の補修も必要となるケースも多いのがバルコニー、ベランダの雨漏りの特徴となります。
防水工事
防水工事
防水工事は建物を雨風や紫外線から長期的に守るために行われ、どのような建物にも必ず施されるほど、建物にとっては重要な工事の一つです。
一言で防水工事と言っても、その工法はさまざま。
建物の形状や既存の防水材との相性に合わせて行わなければ、適切な防水層を形成できません。
これまで幅広いご依頼をいただいてきた“株式会社小川工業”だからこそ『長持ちする防水工事』には自信があります。
ぜひ弊社にお任せください!
なぜ、防水工事が必要なのか?
なぜ、防水工事が必要なのか?
皆さんが考えている以上に水は建物に大きな損害を与えます。その理由として水は、住宅を劣化させる原因の一つだからです。

木造建築の場合は家を形作っている柱や梁を腐食します。これにより、家自体の耐久性や強度が減少してしまいます。
また、家の壁には断熱材も含まれています。水の侵入により断熱材が劣化する懸念も高まります。

コンクリート製の建物でも雨により腐食します。そして、コンクリートが剥がれ、鉄骨のサビやカビが生えるといったことを生じます。

これらは建物の耐久性を低下させる原因です。
家を支える柱が痛むと地震や台風のとき、最悪の場合、倒壊の危険性も高まります。建物に長く住むには「水」による劣化を防ぐ防水工事は重要な手段となります。
防水加工が必要な箇所と迷った時に気にするポイントは?
防水加工が必要な箇所と迷った時に気にするポイントは?
防水工事を行う必要がある箇所や、今のタイミングで行う必要があるのかを迷った際のポイントについて説明していきます。
防水工事が必要な箇所
防水工事が必要な箇所
建物の防水が必要な箇所はどこでしょうか。一般的には屋根を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、外壁のひび割れからくる雨漏り、水漏れも非常に多いです。

例えば、屋内では、浴室やキッチン、トイレなど水回りに注意が必要です。屋外では、屋根や外壁、ベランダやバルコニーです。
特に屋外は激しい雨や風、太陽の熱にさらされるため、建物の劣化が他の箇所より早いので要注意です。このように、防水を必要としている箇所は、意外と多いです。
そのため、防水に関しては定期的にセルフチェックをしていきましょう。
防水工事に迷った際のチェック項目リスト
防水工事に迷った際のチェック項目リスト
防水工事はした方がいいのか判断に迷う。そう考えているあなたは次のチェックリストを試してみてください。もし一つでも当てはまると、防水性能に問題がある恐れがあります。一度、弊社までご相談いただければと思います。

●室内のチェック項目
▢ 室内がカビくさい
▢ 室内の湿気が以前より高い
▢ 壁や天井にシミがある
▢ 壁や天井の一部が膨らんでいる
▢ 壁紙などが剥がれている箇所がある
▢ ポタポタという音がするが、雨漏りしている様子はない

●室外のチェック項目
▢ 外壁にき裂が入っている
▢ 外壁のシーリングが剥がれている
▢ 外壁のシーリングがひび割れしている
▢ カビやサビが出ている箇所がある
▢ 屋根やバルコニーに水が溜まっている箇所がある

*シーリング材は防水性や気密性を保持するためのペースト状の材料(シール(封じる)もの)。お風呂のタイル継ぎ目や外壁と外壁の間を埋めてあるボンドが乾いたようなもの。目地やすき間などに充填して使います。
防水工事を行わないと起こる三つの問題
防水工事を行わないと起こる三つの問題
防水工事を行わないとどのようなことが起こってしまうのでしょうか。実害がないといって、き裂や塗装の剥がれを放置するのはオススメしません。
気づかないうちに、建物内部の骨組みの傷みや建物の劣化やカビの発生による人体への悪影響を及ぼします。
水の侵入による建物の劣化
水の侵入による建物の劣化
一つ目の問題は家やマンションの耐久性の低下です。雨漏りする建物は内部まで水分が侵入しています。
そのため、木造建築の場合は木材の腐食や劣化が、コンクリート製の場合はコンクリートが剥がれ内部の鉄筋にサビが発生します。これにより、雨漏りを放っておくと外見のみならず家の内部が傷むのです。

また、建物を支える柱や梁が傷むと地震の際に衝撃や振動で壊れやすくなってしまいます。地震が多い日本においては気をつけなくてはいけない点です。
このように、防水工事を疎かにすると、建物の寿命を縮めることにつながります。
カビによる人への健康影響
カビによる人への健康影響
二つ目の問題はカビの発生による健康への悪影響です。
防水が不十分で内部まで水分が侵入すると部屋の壁や天井にカビの発生が懸念されます。それによって、アレルギー症状や鼻炎などが引き起こされる恐れがあります。

このように雨漏りは水が漏れることだけでは終わりません。付随的にカビなどを発生しやすくしてしまう恐れもあるのです。これらの事態を防ぐためにも、常日頃から建物の防水を意識していきましょう。
シロアリの被害
シロアリの被害
三つ目の問題はシロアリの発生です。防水がどう関係するの、と不思議に思う方もいるかもしれません。
シロアリは湿った木材が好物です。そのため、雨漏りで家の木材が湿って腐るとそこに住み着いてしまいます。実際に食害によって床下が落ちた例もあります。

このように、防水処理を放っておくと雨漏りだけでは済まなくなってしまうのです。防水工事を行わないと建物の劣化や人体への悪影響も考えられます。自分の家は大丈夫と思うのではなく、予防しておこうという考えをもって家の防水に気を付けてください。
防水工事を行う時期やタイミングについて
防水工事を行う時期やタイミングについて
では、防水工事を行うタイミングはいつがいいのでしょうか。

「そろそろ防水工事をしようかな」
「防水工事はいつすればいいの」

と思われている方に向けて、防水工事にオススメの季節を紹介します。
防水工事を行うタイミング
防水工事を行うタイミング
工法にもよりますが施工された外壁材やシーリング材などは、通常10年はもちます。そのため、新築やリフォームから5~10年を目安に防水工事の検討をオススメします。

異常が出ていないから問題ない、と考えている方も多いでしょう。例えば常に紫外線や風雨にさらされている外壁は、表面から徐々に劣化していきます。手で触ってみて、白っぽい粉がつけば劣化のサインです。
さらに外壁表面の塗装は気温の変化で大きく伸び縮みしています。これが繰り返し続くことによって剥がれ落ちます。
地面に剥がれた塗料が落ちている場所や、外壁に塗装が剥がれている場所があるならば、外壁塗装の塗り替えを検討してみましょう。

最も緊急性が高い変化はひび割れです。また、建築材のつなぎ目を埋めるシーリング材部分のひび割れも早急に対応が必要な劣化といえます。
特に、外気と直接接している部分のき裂は雨漏りや水漏れにつながりかねません。注意が必要です。
防水工事にオススメの時期
防水工事にオススメの時期
では、防水工事はいつ行えばいいのでしょうか。季節という観点では、春か秋がオススメのシーズンです。

夏は暑さで防水シートが伸びてしまったり、梅雨や湿気で塗料が乾燥しにくいこと、冬は塗料が乾燥前に凍結する恐れがあります。そのため適度な環境下での工事が最適です。
このことを考慮すると、防水工事は春や秋など気候が安定している時期に依頼することがオススメです。
塗膜防水
塗膜防水
シームレスで美しい仕上がりが特徴の塗膜防水。
樹脂や合成ゴムなど、あらゆる防水材を“塗る”工法です。
デコボコした場所や複雑な形状にもなじみやすいのが特徴で、さまざまな建物で採用されています。
塗膜防水に興味を持っていただけた際は、ぜひ弊社"株式会社小川工業"にご相談ください。
ウレタンゴム防水
ウレタンゴム防水
比較的に安価でできるウレタンゴム防水は、現在国内で約半数のシェアを占めているといわれるほど主流となっています。
2~3層の重ね塗りを行い、最後にトップコートを塗ることでツルっとした美しい仕上がりが実現します。
メリット
メリット
複雑な場所にも施工することが出来ますし、既存の防水層を撤去しない重ね塗りが可能のため、廃材が出づらいことが特徴です。
また、防水層が軽量で建物に負担をかけにくいため、継ぎ目のない防水層が形成可能です。工期も短く、コストを抑えることが可能となっています。
デメリット
デメリット
手作業のため、塗膜面の均一性が難しいことが挙げられます。また、雨に弱いため、施工中は硬化不良の可能性があります。そして、定期的(5~6年毎)にトップコートの塗り替えをする必要があります。
FRP防水
FRP防水
強度が高く耐久性に優れた「ガラス繊維強化プラスチック(FRP)」を使用して、防水層を形成する工法のことをFRP工法と言います。

この工法で使用される強化プラスチックとは、繊維と合成樹脂を一緒にし、強度を高めた合成樹脂のことで、下地が平面でなくても使用でき、また既存の防水工事の上からも施工可能となっています。

また、FRPはガラス繊維で出来ているため、曲げたときにも割れにくく、歩行などに対して強いのが特徴です。そのため、歩行される頻度が高いベランダの新築時の防水工事に良く使用されます。
メリット
メリット
強度、軽さ、耐久性、耐熱性、耐久性に優れており、均一な厚みで施工することが可能となっています。

また、速乾性のため工期が短いこともメリットだと言えます。
デメリット
デメリット
一番のデメリットは、やはりコストが高くなってしまう点が挙げられます。また、臭気が強烈であるため近隣住民の方からクレームがくることも少なくありません。

それに、湿気や化学反応で硬化するため外気温に左右されやすく、風呂場の床や木造住宅のベランダなど使用箇所が限られてしまうのもデメリットと言えます。
塗膜防水工法はどんな方にオススメ?
塗膜防水工法はどんな方にオススメ?
塗膜防水工法の良さは、「一度塗り替えを行うと、トップコート(上塗り部分)を塗り替えるだけで、長期間防水効果を維持できる」点にあります。

耐久年数は防水工事の中では高い方ではありませんが一度施工すると、古い防水層を処理する必要もなく、後々のメンテナンス代を抑えることができます。

※トップコートの塗り替えは5年ごとに行うのをおすすめします。トップコートの塗り替えを行わないと、劣化してしまい、結果トップコートの塗り替えだけでなく、一から防水工事を施工する必要が出てしまうため、注意が必要です。
ウレタン防水工法
ウレタン防水工法
こんな方におすすめです
・安価で防水工事を行いたい方
・その後のメンテナンスも安く済ませたい方
・デザイン性や色よりも、耐久性やコストパフォーマンス重視で防水工事を行いたい方
FRP工法
FRP工法
こんな方におすすめです
・ベランダにおいて歩行に耐えることができる強度が欲しい方
・デザイン性や色よりも、耐久性やコストパフォーマンス重視で防水工事を行いたい方
塗膜防水の劣化判断とメンテナンス時期
塗膜防水の劣化判断とメンテナンス時期
では、塗膜防水を行った後の劣化判断とメンテナンス時期としてはどのタイミングが適切になるのでしょうか。
メンテナンスの時期
メンテナンスの時期
塗膜防水の耐久性は10~12年ほどです。施行してから10年経ったら、早めに防水工事を検討しはじめましょう。

また、10年以上も長持ちさせるためには、5年に1度くらいのトップコートの塗り替えも大切です。
補修が必要な劣化のサイン
補修が必要な劣化のサイン
時期にかかわらず、防水層に不具合があればその都度修復を行う必要があります。

不具合を放っておくと、そこから水分が侵入し、他の部分までダメージが広がる可能性も高まってしまうのです。

以下のポイントに着目してみましょう。

・膨れ、めくれ
・剥がれ
・ひび割れ
・ドレン(排水溝)のつまり
・水たまりが出来ている
・植物が生えている

防水層を点検したとき、気泡が溜まったように膨れたり、浮いたりしているときには下地が水を含んでいる証拠です。

放置すると確実に劣化が進行していくので、補修が必要になります。

剥がれやドレンの詰まりは、軽度であれば自分で直すことができます。定期的に排水溝を掃除したり、トップコート塗装をしたりしましょう。

植物が生えていたり、ひび割れがあるときには、防水層を形成し直したほうがいいでしょう。植物の根が下地までダメージを与えていたり、ひび割れが全面に影響を与えていたりする可能性が高いです。

水たまりが出来ているときには、その部分が劣化しやすくなるためトップコートが弱まり、水の侵入を許してしまいます。
シート防水
シート防水
シート防水は、防水加工されたシートを“貼る”工法であり、屋上(陸屋根)に採用されることが多い防水工事です。
鳥のついばみによる被害も出にくく、デザイン性に優れている点が大きな特徴といえます。
マンションの外廊下や外階段など、細長い場所には長尺シート防水がおすすめです。
シート防水について詳しく話を聞きたいとお考えの方は、ぜひ弊社"株式会社小川工業"にご相談ください。
塩ビシート防水
塩ビシート防水
塩ビ樹脂製の防水シートを接着剤などで床面に貼りつけます。
紫外線や熱に対して優れた耐久性をもっています。
メリット
メリット
耐久性に優れており、仕上がりにムラが発生しにくいのが特徴です。
また、広い面積への施工に適しており、下地を選ばない汎用性があります。
デメリット
デメリット
複雑な形状には施工が難しく、高い技術力が必要となります。
また、機械固定工法で施工を行う場合、金具の固定にドリルを使用することから工事中に騒音と振動が発生してしまいます。
そのため、下の階や建物の近隣への事前の挨拶が欠かせません。
ゴムシート防水
ゴムシート防水
合成ゴム系の防水シートを接着剤やテープなどで貼り付けます。
比較的安価なため、部分的な防水補修や応急処置としての防水に最適です。
メリット
メリット
比較的安価で施工しやすく、短工期での施工が可能です。
伸縮性・耐候性に優れているため、下地にひびが入ったりしても影響を受けません。
デメリット
デメリット
上を歩行することを前提としていないため、あまり丈夫ではないことが挙げられます。
また、ゴムシートのラップ部分(シート同士が重なっている場所)の先端部は劣化しやすく
剝がれてしまうことがあるため、定期的にチェックする必要があります。
シート防水はどんな場所にオススメ?
シート防水はどんな場所にオススメ?
ではシート防水がおすすめできる屋上・屋根はどんな場所になるのでしょうか。次のような場所はシート防水がおすすめできる場所となります。
おすすめの場所
おすすめの場所
・貯水槽や室外機などが少ない場所
・50~300㎡の広い屋上
・2回目以降の防水工事
不向きな場所
不向きな場所
・貯水槽や室外機など、固定されているものが多い場所
・一般家庭などの50㎡以下のベランダ
シート防水の施工方法
シート防水の施工方法
シート防水は「密着工法」「機械式固定工法(絶縁工法)」の2つの工法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

主流になっているのは機械式固定工法で、金属器具でシートを固定する方法です。
機械式固定工法(絶縁工法)
機械式固定工法(絶縁工法)
「機械式固定工法」または「絶縁工法」は、現在シート防水を施工するときの主流となっています。単価相場は5,000円~7,000円/㎡ほど。

機械式固定工法は、絶縁用シートを敷いて施工するため、下地の劣化からの影響を受けにくいのがメリットだと言えます。

また下地と密着させないため通気性があり、湿気を逃がします。防水層が湿気を吸って起きる「膨れ」という劣化が発生しづらいので、耐久性の面でもメリットです。

デメリットは工事の騒音です。固定金具を設置するときに、かなり大きな振動が発生します。また難易度が高い施工方法なので、実績・技術力のある業者を選ばなければなりません。
密着工法
密着工法
密着工法は、下地にそのままシートを接着させる工法のことで、下地の劣化などの影響をもろに受けるため、現在はあまり採用されていません。費用相場は4,500~5,000円/㎡ほどとなっています。

密着工法は、シートを下地に接着剤で密着させるため、風圧などで飛ぶようなことが起きにくく、工期も比較的短いのがメリットと言えます。

逆に下地に密着させることによって、下地部分の劣化が進行すると、新しく施工した防水層にも影響が出てしまうというデメリットもあります。
シート防水の劣化症状と、その原因
シート防水の劣化症状と、その原因
大切な建物を雨水などから守るためには、防水シートの施工を行った後も定期的な交換が必要となってきます。

・表面のひび割れ
・継ぎ目部分や、シート端の劣化
・シート端の劣化
・シートの浮きや破れ
・水たまりがある、植物が生えている

防水シートを取り替える時、目安となる劣化症状は上記のようなものがあります。
表面のひび割れ
表面のひび割れ
塩化ビニルシートは、可塑剤(かそざい)というものを加えることで柔軟性を得ています。つまり可塑剤が加えられていない状態の塩化ビニルは固い状態なのです。

経年劣化によって可塑剤は徐々に気化していってしまい、塩化ビニルが本来の固さに戻ってしまいます。

そうなるとひび割れを起こしやすい状態になりますので、ひび割れた部分から雨水などが浸水し、陸屋根全体の耐久性を弱めてしまう恐れがあります。
継ぎ目部分や、シート端の劣化
継ぎ目部分や、シート端の劣化
防水シート同士の隙間はシーリング剤などで埋めて結合しますが、この部分が劣化することでひび割れてしまいます。

また立ちあがり部分や排水溝回りの末端部分も、隙間ができやすいために注意が必要です。

シート本体にひび割れがなくても、結合部分や末端部分から浸水すると結果は同じなので、定期点検が大切となってきます。
シートの浮きや破れ
シートの浮きや破れ
シートがたわんで浮いてしまったり、破れてしまったりすることがあります。

シートを張り合わせるという工法ゆえに、結合部などから剥がれだし、最終的には雨水の侵入を許す事態に。

またゴムシートの場合は鳥類からの被害に遭いやすく、くちばしで突かれて穴が空くことがあります。

建物近くでよくカラスなどを見かける方は、シートを突かれていないか確認しておきましょう。
水たまりがある、植物が生えている
水たまりがある、植物が生えている
シート防水の表面に水たまりが出来た場合、防水工事を検討しましょう。

水が溜まる原因は、排水溝の詰まりや、陸屋根の歪み・浮きなどが考えられます。

水たまりになっている部分は、塗膜の劣化を促し、防水層の寿命を早めてしまいます。

また屋上の端部分などに植物が生えることも。雑草が根を伸ばして下地の劣化を招くため、雨漏りにつながります。こちらも見つけたらすぐに補修や防水工事を検討しましょう。
シート防水のメンテナンス方法
シート防水のメンテナンス方法
シート防水は、塗膜防水などと比べて寿命が長いのが特徴です。

しかし劣化症状が出ることが少なくないため、防水機能を守るためにはメンテナンスが必要です。
トップコート塗装
トップコート塗装
「トップコート」とは、防水層の上からコーティングする塗膜のことで、防水層を守るはたらきがあります。

トップコート自体に防水効果はないものの、防水層の劣化を防ぐために表面を保護してくれるのです。

ゴムシートであれば5年に1回程度、塩ビシートであれば5~10年に1回程度を目安に塗り替えましょう。

表面の色あせや剥がれなどがあれば、メンテナンス時期のサインとなります。
ドレン(排水溝)まわりの掃除
ドレン(排水溝)まわりの掃除
屋上やベランダの防水層が劣化するとき、原因になりやすいのがドレン(排水溝)の詰まりです。

屋上やベランダは露出しているので、ホコリが舞ってきたり、落ち葉や枯れ葉が飛んできたりします。それが雨などによって流され、ドレンに溜まるのです。

ドレンが詰まると、排水溝の周辺に水が溜まっていきます。そのせいでトップコートが劣化しやすくなったり、植物が根をはったりするのです。

ドレンは2~3週間に1回くらい点検して、汚れやゴミを除去するようにしましょう。簡単にメンテナンスできるので、放置しないのが大事になってきます。
部分補修
部分補修
もし経年劣化などによってシートの剥がれ・破れなどが起こった場合、次のような部分補修を行うことが出来ます。

・パッチをあてて破れを補う
・熱溶着で剥がれを直す
・対象部分を剥がし、新しいシートを設置

破れた箇所が部分的であれば、適切なサイズのパッチをあてて補修できます。

また塩ビシートであれば熱溶着によって、剥がれた箇所を再度くっつけることも可能です。

「劣化自体は激しいけど部分的」という場合は、その箇所だけを切り取って、新しいシートに置換することもできます。
脱気筒の設置
脱気筒の設置
下地部分から上がってきた湿気などが原因で、プクプクと膨れてくることがあります。

もし比較的、小さな膨れであれば、一部分に「脱気筒」を設置することで対処可能です。

脱気筒によってシート内部の湿気を逃すことで、通気が良くなります。

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